ボーマン師の証し

 

   「この三一年間を振り返って」

 最初の四人の子供を失い天国に送った一年後のちょうど同じ日に、私達はもう一人の息子を授かりました。わたし達は彼を「ロバート・マサル」と名づけました。「ロバート」は、「ロバート・ハッチャー兄」の名をとり、「マサル」は「藤岡 勝兄」の名をとり名づけました。この二人とも福音丸の事故で亡くなった兄弟です。それから一年半後に、もう一人の娘を授かりました。家内の名をとり、また神様の恵みを覚えて「グレイス(恵み)」と名づけました。彼女のミドルネームは、福音丸の事故で亡くなった「林 杏子姉」の名をとり「キョウコ」としました。約三年後にもう一人の娘を授かり「マーガレット・アネット」と名づけました。「マーガレット」は彼女の祖母の名をとり、「アネット」は、わたし達の良い友達の名をとりました。

ロバートは今、結婚して三人の子供の父親になっています。彼らはアメリカのウエストバージニア州で教会の牧師をしています。杏子は、結婚して三人の子供の母親となり日本の沖縄で宣教師として働いています。アネットは、結婚して二人の子供の母親となり、アメリカのアイダホ州で牧会しています。

私達は、一七年間日本で宣教師として働いた後、一九八二年にアメリカに戻りました。一九八三年の教団総会において海外宣教の局長に選ばれ、その時から今までその働きをしています。世界のあちこちを訪れる機会が与えられています。

日本にも何度か訪れる機会が与えられてきました。一九九九年の一月が最も最近の訪問です。家内も共に日本に来ることが出来ました。

私が主イエス様に仕え始めてからの四五年あまりの月日を通じて、神様は私達にとても良くしてくださっています。わたしはすべての試練や必要において神様の恵みが十分であることを見出してきました。まことに主は兄弟よりも近い友です。主は私の救い主であり、きよめ主であります。心を尽くして主を愛します。

長年にわたって私達のために祈り、サポートしてくださっている方々のゆえに主に感謝します。主にある兄弟姉妹に感謝します。

福音丸の事故で召天された方々や子供達に再び会える天国を待ち望んでいます。再び彼らと会えることはなんとすばらしいことでしょう。さらにすばらしいことは、主イエス様と顔と顔を合わせることが出来、永遠に主を礼拝できることです。お一人お一人の上に主の祝福が豊かにありますように。

    クリスチャンの愛を込めて       

                    ドン・ボーマン